朝赤龍の現役生活は、誠実な土俵態度と卓越した技能に彩られたものでした。2000年1月場所の初土俵以来、順調に番付を上げ、2003年3月場所で新入幕。鋭い立ち合いからの右差し、左上手からの出し投げ、さらには相手の意表を突く内掛けや下手投げなど、多彩な決まり手を持つ正統派の技能相撲でファンを魅了しました。
最高位は関脇(2007年7月場所など)まで登り詰め、三賞受賞歴は技能賞3回、殊勲賞1回を数えます。幕内通算勝利数も400勝を超え、長年にわたり幕内上位で土俵を沸かせ続けました。
引退の直接的な理由は、長年蓄積した両膝の半月板損傷および靭帯の負傷でした。晩年は十両から幕下に番付を落としながらも、泥臭く土俵に上がり続けました。「相撲が好きだから、体が動く限り土俵に立ちたい」という純粋な情熱は、多くの後輩力士たちの模範となり、2017年5月場所を最後に現役生活へ別れを告げました。