南青山の骨董通り周辺といえば、国内外の洗練されたデザインギャラリーやアンティークショップがしのぎを削るエリアです。その一角、サクセス表参道ビルの地下1階に構えていたpejite青山は、コンクリート打ち放しの冷徹なハコの中に、温もりと長い年月を内包した日本の古家具が整然と並ぶ圧巻の空間構成で知られていました。
「訪ねてみたら営業していなかった」「看板が見当たらない」という疑問がネット上で浮上した背景には、明確な事実があります。pejite青山は惜しまれつつも南青山での常設店舗営業を終了しています。この動きは突発的な撤退ではなく、空間のあり方や作品の展示規模、そして本拠地である益子での表現をより純度高く追求するための拠点統合・事業再編という文脈によるものです。
東京都内に新たな常設移転先が即座にオープンしたわけではないため、「pejite青山 移転先」と検索するファンからは困惑の声も上がりました。しかし、ブランド自体の活動が途絶えたわけではありません。益子に構える旗艦拠点への回帰と、オンラインプラットフォームの充実を通じて、その美学は現在もなお強烈な求心力を維持しています。