実際に紙とペンを用意して挑戦してみると、多くの人が直面するのが「驚くほどの失敗率の高さ」です。なぜ歌詞の通りに描いているにもかかわらず、愛らしいドラえもんではなく不気味なイラストに仕上がってしまうのでしょうか。その原因は、歌詞の中に仕組まれたいくつかの難所にあります。
最大の関門は、序盤に登場する「6月6日にUFOが あっちいって こっちいって 落っこちて」というフレーズです。ここで描くべきパーツは顔の輪郭や目元ですが、UFOの飛行軌道をダイナミックに描きすぎると、顔のサイズが極端に歪んでしまいます。
続く「お池が2つ」「お池にお舟を浮かべたら」の部分では、黒目やヒゲの位置関係が決定されますが、全体のバランスを把握していないとパーツが一箇所に密集したり、逆に離れすぎたりして表情が虚無と化します。歌詞の手順自体は正しいものの、空間把握能力がシビアに問われる構造になっている点こそが、意図せぬ名画伯を生み出し続ける理由です。