川島河田町を語る上で避けて通れないのが、木曽川の氾濫リスクと過去の水害史です。川島地区全体は木曽川の本流と北派川・南派川に囲まれた砂州(川中島)に発展した集落であり、古くから水との闘いを続けてきた歴史的経緯があります。
近代における川島河田町の水害の過去を振り返ると、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風や1976年(昭和51年)の9.12水害、1983年(昭和58年)の台風10号などにおいて、周辺河川の増水による内水氾濫や冠水被害を経験してきました。これらを受け、国土交通省および岐阜県による大規模な築堤工事、河川改修、排水機場の増強が進められ、治水能力は過去数十年で飛躍的に向上しています。
しかし、各務原市が公表している最新の洪水ハザードマップを確認すると、木曽川の想定最大規模降雨(1000年に1度レベルの大雨)時には、川島河田町の大部分が0.5m〜3.0m(一部低地では3.0m〜5.0m未満)の浸水想定区域に含まれています。堤防決壊時における浸水継続時間も長引く可能性があるため、住居建築時には盛土や高基礎の採用、2階リビングの配置など、水害を織り込んだ建築計画が求められます。