物流セクターを分析する上で欠かせないのが、最大のライバルであるヤマトホールディングスとの比較です。両社は同じ宅配大手として並び称されますが、その収益構造と得意領域には明確な違いがあります。
両社の決定的な差異は、個人向け(CtoC・BtoC)比率の高いヤマトに対し、佐川急便は法人向け(BtoB)物流に圧倒的な強みを持つ点です。BtoBの荷物は平日の昼間にまとまった個数で集配できるため、再配達率が低く、配送効率が極めて高いという特徴があります。
この集配効率の差は、長年にわたりSGホールディングスの高い営業利益率として決算数値に反映されてきました。宅急便ネットワークの維持コストや再配達対策に苦心するヤマトに対し、佐川急便はTMS(輸送管理システム)を活用した大口貨物の効率輸送に長けており、利益率重視の経営方針が市場から高く評価されています。