マツコ・デラックスが『5時に夢中!』に初出演したのは2005年。当時はまだコラムニストや女装タレントとしての知名度が一部のコア層に限られていた時代でした。その類まれな言語化能力、世相を射抜く批評眼、そして視聴者に寄り添う優しさを最初に見出したのが同番組のプロデューサー陣でした。
月曜コメンテーターとして毎週スタジオで鍛え上げられたトークスキルは、やがてキー局関係者の目に留まり、日本テレビ『月曜から夜ふかし』やTBS『マツコの知らない世界』といった冠番組の爆発的ヒットへと繋がっていきます。つまり、『5時に夢中!』での約16年間にわたる出演期間は、マツコ・デラックスという稀代のテレビスターが完成するまでの修練と進化のプロセスそのものだったのです。
全国区のトップタレントへと登り詰めた後も、決してMXのギャラや規模を理由に辞めることなく、長年にわたって月曜の席に座り続けた姿勢に、マツコの義理堅い人間性がはっきりと表れています。