全国の街角で愛される「餃子の王将」を展開する王将フードサービス。その業績を飛躍的に拡大させた立役者こそ、被害に倒れた経営トップその人であった。毎朝誰よりも早く出社し、自ら本社前の掃除を行う姿は、社員や地域住民にとって象徴的な風景となっていた。
現場主義を貫き、不採算店舗の改革やコンプライアンスの強化に愚直に取り組んだ姿勢は、日本の外食産業における成功モデルとして高く評価された。しかし、その強烈なリーダーシップと改革の刃は、過去の経営拡大期に生じた負の遺産や、特定の外部勢力との曖昧な関係を断ち切ろうとする決断でもあった。改革を進めれば進めるほど、既得権益を脅かされた者たちとの対立は深まっていったとされる。