スマートフォンでの情報消費はコンマ数秒の世界だ。タイムラインを高速でスクロールするユーザーの指を止めるには、一瞬で網膜に飛び込む強烈なインパクトが欠かせない。
成功しているフードイラストの多くは、色彩心理学に基づいた巧みなカラーパレットを採用している。赤や黄色といった食欲を増進させる暖色系をベースに、補色となるグリーンや深みのあるブラウンを配置。さらに、肉の厚みや具材のレイヤーをあえて強調する「ポジティブなデフォルメ」を施すことで、写真以上の視覚的ビートを生み出している。視線誘導を計算し尽くした構図は、SNS上の広告エンゲージメント率を格段に跳ね上げている。