炉端焼きといえば、かつては素朴な木造空間で職人が無言で魚を焼く無骨なイメージが強かった。その既成概念を鮮やかに打ち砕いたのが、代表の森智範氏率いる株式会社MUGENだ。彼らが提案した「博多炉端 FISH MAN」のスタイルは、フレンチやイタリアンの美意識を和の酒場へ融合させたまったく新しい体験だった。
オープンキッチンの中央で立ち上る炭火の炎。DJブースから流れる心地よいビート。まるでバルのような洗練されたインテリアの中で供されるのは、驚くほど本格的な海鮮料理だ。今でこそ全国に広がった「ネオ居酒屋」というカルチャーだが、その先駆者としてカルチャーの根幹を築き上げた功績は大きい。古き良き居酒屋の情緒を守りつつ、現代の感性でアップデートする手腕は、今なお飲食業界のトップランナーたちから熱い視線を浴びている。