2015年3月18日に放送された『相棒 season13』最終回「ダークナイト」は、ドラマの歴史を揺るがす大事件となりました。法で裁けない悪人を闇で制裁する連続暴行犯「ダークナイト」の正体が、特命係で右京の相棒を務めていた甲斐享その人だったという結末です。
カイトが犯罪に手を染めた動機は、親友の妹を死に追いやった犯人が法の網をくぐり抜けたことへの憤りでした。最初の犯行以降、ネット上で英雄視されるプレッシャーと自らの正義感の暴走に呑み込まれ、制裁をエスカレートさせてしまったのです。最後は右京によって真相を暴かれ、涙ながらに手錠をかけられるという、歴代相棒の中で唯一の「逮捕による退場」を迎えました。
この展開は視聴者に強烈なトラウマと衝撃を与え、放送直後から賛否両論が巻き起こりました。警察官でありながら犯罪者となったカイトの結末は、右京にとっても「最も苦い敗北」として、その後のシリーズにおける杉下右京の人物像にも影を落とし続けています。