企業がバレンタインの社内イベントを廃止する背景には、人事・HRサービス業界が推し進めるエンゲージメント改革や労務管理の現代化がある。過度な配慮や無駄な社内調整を減らし、業務の生産性を最大化させるプロセスにおいて、伝統的な社内行事の見直しは不可欠なステップとなった。
国を挙げた働き方改革の波のなかで、職場に求められるのは「無理のない人間関係」と「公平な労働環境」である。バレンタインに限らず、年賀状のやり取りやお歳暮、昇進祝いの集金など、かつて当たり前だった職場風習の多くが「業務の妨げになる虚礼」として削ぎ落とされているのだ。バレンタインの全廃は、現代企業が生き残るための合理的な組織管理の一環と言える。