中央が盛り上がった独特の鉄鍋で肉と野菜を焼くスタイル。そのルーツは、かつてユーラシア大陸を駆け抜けた英雄チンギス・カンの兵士たちが、自らの頭巾や兜を使って肉を焼いたという伝承にまで遡る。
大正・昭和を通じて北海道郷土料理として受け継がれてきたこの食文化は、今や地方の郷土食という枠組みを完全に飛び越えた。東京の都心部において、伝統的な焼肉・羊肉料理の主要なカテゴリーとして確固たるポジションを築いている。高タンパク・低カロリーでカルニチンを豊富に含む羊肉は、現代人の健康志向にも合致。歴史ある郷土の味が、最先端の都市型食文化として鮮やかな進化を遂げているのだ。