ベリーピッカーとは、先端に金属や樹脂製の櫛(くし)状パーツを備え、後方に果実をためるボックスが一体化した手動の果実収穫器です。もともとはスウェーデンやフィンランドなど北欧諸国で、夏から秋にかけて森に自生するビルベリーやリンゴンベリー(コケモモ)を効率よく摘み取るために発展した民具がルーツとなっています。
日本国内の家庭菜園や小規模農園では、これまで指先で一粒ずつひねり取る手摘みが主流でした。しかし、最盛期には数キロから十数キロにも達する果実を炎天下で収穫し続ける作業は過酷を極めます。手動のブルーベリー収穫機としてベリーピッカーを導入すれば、枝先を軽くすくい上げるワンアクションで十数粒がケースに収まり、作業時間を劇的に圧縮できます。
近年はブルーベリーだけでなく、北海道を中心に栽培が盛んなハスカップやジューンベリー、カシスなど、小粒で皮が薄い果樹全般への活用が広がっており、収穫期の頼もしい相棒として定着しつつあります。