K-POPの世界では、男性アイドルが化粧をし、スカートを穿き、柔らかな外見を前面に出すことが珍しくない。この中性的な美意識は「ジェンダーレス」として広く受け入れられているが、それはトランスジェンダーへの社会的受容とは別の次元に置かれている場合が多い。
ポップカルチャーにおけるジェンダー流動的な表現が当然視される一方で、現実社会で「自分はトランスジェンダーだ」と公言することへのプレッシャーは依然として大きい。この矛盾が、韓国における性的マイノリティの置かれた立場の複雑さを端的に示している。メディアでの表象と、当事者の日常の間には、まだ大きな溝がある。