物語の扉を開けたばかりの視聴者がまず把握すべきは、ウェスタロス大陸の覇権を握る「鉄の玉座」を巡る3大勢力の基本構図です。壮大な物語も、シーズン1開始時点の勢力関係さえ頭に入っていれば、混乱することなくドラマに没頭できます。
大陸を統治するのは、かつてターガリエン王朝を武力で打倒した「バラシオン家」のロバート・バラシオン国王。その王妃サーセイの実家であり、莫大な金鉱脈を持つ大陸随一の富豪が西部の「ラニスター家」です。そして、ロバートの無二の親友であるエダード(ネッド)・スタークが治めるのが、過酷な極北の地を守護する「スターク家」となります。物語は、前任の「王の手(宰相)」の不審死を調査するため、ネッドが王都キングズ・ランディングへ乗り込むところから激動の幕を開けます。
混乱を招きやすいのが鉄の玉座の正当な継承順位です。公式な系譜上は長男ジョフリー・バラシオンが第1位、次男トメンが第2位と定められていました。しかし、王弟であるスタニス・バラシオンとレンリー・バラシオンがそれぞれ王権を主張したことで、政治的緊張は一気に沸点へと達します。これに加えて、東の大陸エッソスで再興を虎視眈々と狙う旧王家「ターガリエン家」の生き残り(デナーリス・ターガリエン)が加わり、七王国の均衡は音を立てて崩れ去っていきます。