「人間が一番嬉しいのは、人を喜ばせることだ」
94歳で生涯を閉じる直前まで、やなせさんは現役を貫き、創作活動に情熱を燃やし続けました。東日本大震災の際には、引退を撤回して被災地の子どもたちを励ますポスターを描き下ろし、ラジオから流れるアンパンマンのマーチは多くの被災者を勇気づけました。
やなせさんが人生の集大成として遺したメッセージは極めてシンプルです。人は何のために生きるのか。それは、誰かを喜ばせ、ほんの少しでも笑顔を増やすためである――。情報が溢れ、人間関係が希薄になりがちな今だからこそ、自分以外の誰かのために一歩を踏み出すというやなせさんの遺言は、私たちの心に深く響き続けます。