Q1:原材料の価格が国際的に落ち着けば、日本の物価も元の水準まで下がりますか?
A1:一般的に、一度上がった小売価格が元の水準まで下落することは稀です。原材料価格が軟化しても、深刻な人手不足に伴う人件費の上昇や物流費の高止まりが続いているためです。今後の焦点は「価格が下がるか」ではなく、「物価上昇を上回るペースで給与が上がるか」に移っています。
Q2:円高になればすぐに身の回りのモノは安くなりますか?
A2:円高が進めば輸入コストは下がりますが、店頭価格に反映されるまでには半年から1年程度のタイムラグがあります。企業は原材料の在庫を数ヶ月分前もって契約・確保しているため、為替の変動が即座にスーパーの棚に反映されるわけではありません。
Q3:なぜアメリカなど海外に比べて日本の賃金や物価の上がり方は遅かったのですか?
A3:日本には長年「デフレ=価格据え置きが当たり前」という強い心理的慣性があり、労働市場の流動性の低さや非正規雇用の拡大もあって賃上げが抑制されてきたためです。しかし現在はこの構造が崩れ、海外と同様に「賃金と物価がともに動く市場環境」へと急速にシフトしています。