卵というモチーフは、デザインやアートの文脈において極めて多面的なキャラクターを持っています。サンリオの超人気キャラクターぐでたまに見られるように、あえて脱力したゆるいラインと卵黄の黄色のコントラストは、消費者の心に一瞬で親しみやすさを植え付ける圧倒的な記号力を持っています。
一方で、グラフィックデザイナーの吉田ユニが手掛けるアートワークのように、日常的な食材や包装容器を意表をつく視点で再構築し、視覚的なトリックや強烈な美意識へと昇華させる試みも存在します。卵パックという日常品は、ミニマリズムからポップアートまで幅広く展開できる、表現者にとっての「キャンバス」と言えるでしょう。