日本には古来より山林を敬い、自然の命をいただく「マタギ」と呼ばれる伝統的な狩猟者が存在してきた。こうした歴史的背景や野生動物との関わりは、近年カルチャーシーンでも大きなスポットライトを浴びている。大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』の影響もあり、若者や都市部のアウトドア層の間で狩猟や山林生活への関心が急増した。
さらに、NetflixやNHKオンデマンドなどの配信プラットフォームでは、厳しい自然と対峙するハンターの生き様を描いた社会ドキュメンタリーが世界的な反響を呼んでいる。だが、映像作品で描かれるロマンや知覚的魅力と、現実の害獣駆除現場における生々しい苦難・経済的困窮との間には巨大なギャップが存在する。エンターテインメントを通じた関心の高まりを、いかに実際の持続可能な狩猟文化と地域の守り手の育成につなげるかが問われている。