長年にわたり地域の食卓と外食産業を支えてきたこの市場は、まさにプロが全幅の信頼を寄せる食材の供給基地だ。場内で中核をなす水産卸売業のブースでは、全国の漁港から直送された獲れたての魚介類が毎朝厳選されて並ぶ。鮮度の高さはもちろん、通常のスーパーでは滅多に見かけない珍しい魚種や、部位ごとの細やかな切り分けに対応してくれる点も、料理人たちから長年支持され続ける理由である。
現在、市場の運営管理を担ういちごマルシェ株式会社は、伝統的な卸売市場の強みを活かしつつ、一般消費者や観光客にとっても親しみやすい環境整備を推進している。場内のクリンリネス徹底やバリアフリー化、多角的なイベント企画など、プロの厳しい目眼鏡に適う品質管理と、一般客の買いやすさを両立させる先駆的な試みが大きな結実を見せている。