太平洋クラブ益子PGAコースが「戦略的で手強い」と評される最大の要因は、ティグラウンドに立った瞬間から要求される明確なターゲット意識と、ショットの精度に対するシビアなペナルティ設定にあります。
栃木県芳賀郡益子町の名門ゴルフ場として名高い本コースは、全体の高低差が比較的穏やかな丘陵地にありながら、PGAの設計基準に基づき各ホールへ巧みなハザード配置が施されています。フラットに見えるフェアウェイであっても、絶妙なアンジュレーションがスタンスのブレを誘発し、ミスヒットを逃しません。
コースレートはバックティ(チャンピオンティ)で72.4、レギュラーティからでも70.5を記録しており、単に距離を稼ぐだけではスコアメイクが成立しない構造になっています。特にセカンドショット以降では、ガードバンカーの深さと池のプレッシャーがゴルファーのメンタルを揺さぶります。
さらに多くのプレーヤーを悩ませるのが、ポテトチップス状に複雑な傾斜を持つベントグリーンです。スティンプメーターで9.5〜10.5フィート以上を維持する高速設定の日が多く、ピンポジションによっては上り・下りのタッチミスが即座に3パット、4パットへと直結します。手前から攻めるマネジメントを徹底しなければ、上級者であっても大叩きの危険と隣り合わせになります。