彼女の俳優キャリアを語る上で欠かせないのが、特撮・SF映画の歴史に燦然と輝く金字塔『ガメラ3 邪神覚醒』だ。当時、怪獣に対する激しい愛憎を抱くヒロイン・比良坂綾奈役を演じきった10代の彼女が見せた凄みは、当時の観客や批評家を言葉通り圧倒した。
配給を担当した東映の大型作品群の中でも、同作は単なる娯楽映画の域を超え、邦画における映画産業の表現限界を押し広げた一作として知られる。特撮現場ならではの過酷なグリーンバック撮影や巨大な怪獣のセットを前に、当時まだ若かった彼女がどのような感性でカメラと対峙していたのか。撮影現場での真摯な姿勢と、撮影合間に見せていた無邪気な笑顔のギャップは、当時のスタッフ陣の間でも語りぐさとなっている。