公衆衛生の現場においても、この現象は極めて重要なテーマだ。日本の国立感染症研究所による疫学調査や、世界保健機関(WHO)が収集するグローバルな感染症サーベイランスデータにおいても、パンデミック時に一定割合で絶対に発症しない集団の存在が提示されている。
彼らの共通点は、単に遺伝子レベルの耐性を持っているだけでなく、環境ストレスに対する自律神経の柔軟性や、優れた粘膜バリア機能を保持している点にある。WHOの専門家らも、こうした「非感染者」の生物学的特性を解明することが、従来のワクチンに頼らない次世代型予防アプローチの確立に繋がると期待を寄せる。