かつては婚約指輪や記念日のギフトというイメージが強かったラブリングだが、現在の主要購買層の一角を占めるのは20代のZ世代だ。彼らが惹かれているのは、コマーシャルな甘いロマンティシズムではない。ミニマルでありながら一目でそれと分かるビス(螺子)のグラフィックデザインだ。
ストリートウェアとハイブランドを自由にミックスする現代のスタイリングにおいて、ラブリングの持つ工業的で無機質な美しさは絶妙なアクセントになる。「男女問わず着用できるジェンダーレスな造形」という点も、現代の価値観に完全に合致している。SNSでは手元のアングルを強調した投稿が日常化し、重ね付け(レイヤード)のベースアイテムとしてラブリングを選ぶ若者が急増している。