まず大前提として、氷撃インナーは医薬品でも医療機器でもなく、夏場の暑さ対策を目的とした機能性アンダーウェアの一種である。2026年現在、大手アパレルやスポーツ用品メーカー、さらにはEC専業の新興ブランドまで複数社が「氷撃」「氷感」「凍撃」など類似名称の商品を展開しており、単一の公式ブランドだけを指す言葉ではなくなってきている点に注意が必要だ。
氷撃インナーの仕組みは、大きく分けて2段階で構成されている。第一段階は、肌に触れた瞬間の「接触冷感」だ。これはナイロンやポリエステルに高熱伝導性の鉱石粉末や特殊樹脂を練り込むことで、肌の熱を素早く奪う仕組みである。第二段階は、汗をかいた後の「気化熱冷却」だ。吸水速乾性の高い繊維が汗を素早く拡散し、その汗が蒸発する際に体温を奪うことで、着用中も冷感が持続する設計となっている。
2026年モデルの特徴として、従来の冷感インナーよりも冷感持続時間を延ばすために「冷感マイクロカプセル」や「メントール系清涼成分を繊維に付加したタイプ」が増えている。ただし、清涼成分は洗濯を重ねるごとに効果が薄れるケースが多く、メーカーの公式発表資料でも「効果の持続は洗濯20回程度まで」と明記している商品が複数確認された。