本作の魅力を語る上で欠かせないのが、一度見たら忘れられない強烈な登場キャラクターたちです。それぞれの立ち位置が物語の多面的な面白さを支えています。
・トニオちゃん
本作の絶対的主人公。無表情かつ無邪気な佇まいで周囲を振り回す正体不明の存在。善悪の概念を超越した行動を繰り返しますが、その一挙手一投足が周囲の人間の本性をあぶり出すトリガーとなります。
・翻弄される街の住人たち
真面目なサラリーマン、承認欲求に悩む学生、一見平穏な家庭の主婦など、現実味あふれる人物が多数登場。彼らがトニオちゃんと関わることで日常のバランスを崩していく姿は、哀愁とブラックユーモアに満ちています。
・不穏な影を落とすキーパーソン
物語中盤以降に現れる、トニオちゃんの出自や世界の秘密に気付き始める人物たち。彼らの存在が作品全体にサスペンスフルな推進力を与えています。