VR技術だけでなく、心理治療の王道である認知行動療法(CBT)との統合も急速に進んでいる。セラピストはVR暴露中の患者の心拍数や呼吸数などのバイオフィードバックデータをリアルタイムでモニタリングし、客観的な数値に基づいてカウンセリングを進める。
「自分は落ちてしまうのではないか」という認知の偏りを分析し、手すりがあり安全であること、足元が安定していることなどの事実へと認知を修正していく。こうしたデジタルツールと専門カウンセリングの融合により、従来のセラピーに比べて極めて短い期間で高い改善効果が得られるようになっている。