二重マスクの有効性を公的にいち早く示したのが、米国疾病対策センター(CDC)です。CDCの二重マスクに関するガイドラインでは、感染拡大期や高リスク環境における防御力強化の手段として、特定の重ね付け法を推奨してきました。
CDCが発表した実験データによると、医療用マスクの上に布マスクを隙間なく重ねて着用した場合、着用者同士の飛沫曝露リスクが90%以上低減したと報告されています。ここでも評価されたのはフィルターの厚みではなく、マスクの密着性と隙間対策(フィッティング)の改善です。
CDCは重ね着けだけでなく、不織布マスクのゴム紐を耳元で結んで余分な布地を内側に折り込む「ノット・アンド・タック(Knot and Tuck)」や、市販のマスクフィッター(密着バンド)の使用も同等の効果があるとして推奨しています。海外の公衆衛生機関においても、「隙間をなくすこと」こそが感染予防効果を左右する核心であると位置づけられています。