現代の日本の住まい、特に都市部のマンションは気密性が極めて高い。エアコンによる温度管理は快適そのものだが、これが植物にとっては落とし穴になる。室内の空気が循環せず、土の水分がいつまでも蒸発しないのだ。この「風の通らない密閉空間」こそが、根の呼吸を妨げる最大の要因となる。
さらに、近年の異常気象による夏の猛暑も追い打ちをかける。締め切った室温が急上昇すると、鉢の中の水が温められ、文字通り「お湯」のようになって根に大打撃を与える。見た目は元気そうに見えても、土の中では静かに、そして確実に窒息死が進行しているのだ。