単なる赤みや痒みにとどまらず、刺された箇所が大きく腫れ上がり、痛みを伴う高熱やリンパ節の腫脹を引き起こす病態は、医学的に蚊刺過敏症と呼ばれる。一般的な虫刺されであれば数時間から数日で収まる局所反応が、数日間にわたって増悪し、潰瘍や壊死にまで至るケースも少なくない。
特に注意を払うべきは、高熱や全身の倦怠感を伴う重症型だ。厚生労働省の難治性疾患克服研究事業においても調査対象とされてきた歴史があり、単なるアレルギー体質の一言では片付けられない背景が存在する。放置すれば肝機能障害や血球貪食症候群といった深刻な合併症を誘発する恐れがあるため、初期段階での異変の察知が極めて重要となる。