「韓国の教育現場で朝鮮半島の面積が誇張されているのでは」という懸念についても、実際の教育カリキュラムを検証することで明確な答えが得られます。
韓国の地理教育における世界地図は、日本と同様に国際的な地理学の標準に準拠しています。小学校から高校までの検定教科書(国定・検定図書)で採用されているのは、一般的なメルカトル図法やロビンソン図法、ヴィンケル図法などです。日本と同様に太平洋を中心(朝鮮半島・日本が中央付近)に配置したマップが主に使われますが、半島自体の縮尺を不自然に拡大するような教育指導は存在しません。
歴史的な地図としては、1402年に朝鮮王朝で作られた東アジア最古級の世界地図『混一疆理歴代国都之図(こんいつきょうりれきだいこくとず)』が教科書で紹介されます。この古地図では当時の地理認識の制約から朝鮮半島が大きく描かれていますが、これは15世紀の歴史資料としての扱いに留まり、現代の地理教育とは明確に区別されています。