引退直後の2009年、後藤忠政氏は神奈川県の寺院で得度を受け、法名「忠叡(ちゅうえい)」を名乗る僧侶となりました。世間はこの変身に驚愕しましたが、本当の衝撃はその翌年に訪れます。
2010年、宝島社から出版された自叙伝『憚りながら』は、累計発行部数数十万部を記録する大ベストセラーとなりました。同書の中で後藤氏は、長年タブーとされてきた以下の暗部を実名で激白しました。
- 巨大宗教団体・創価学会との裏交渉:学会本部や公明党関係者とのパイプ、対立勢力対策や裏工作の依頼を受けた生々しい経緯。
- 自民党有力政治家への資金提供と選挙協力:大物政治家たちとの密接な交友関係や、裏社会マネーが政界に流れる構造の暴露。
- 大手金融機関・上場企業との密約:バブル期の地上げや債権回収において、銀行やゼネコンがヤクザの威力を利用していた実態。
現役時代には絶対に語られなかった国家権力と暴力団の共生関係を当事者が白日の下に晒したことで、警察当局や政財界は大きな打撃を受け、後藤忠政という男の異質さを改めて天下に示す結果となりました。