気象庁が連日更新する詳細な観測データを開くと、列島各地で記録されている数値の特異さが際立つ。北日本から西日本にかけての広範囲で、わずか24時間の間に最高気温が10度以上も急上昇した地点が続出し、翌日には再び真冬並みの寒冷前線が急襲するという、ジェットコースターのような急変が観測された。
特に顕著なのが日本海側と太平洋側のコントラストだ。強い南風が山を越えて吹き下ろすフェーン現象が発生した地域では、季節外れの夏日寸前まで数字が跳ね上がった。その一方で、冷涼な気団が停滞した内陸部では厳しい底冷えが続くなど、局所的な温度格差が極端化している。気象庁の警戒情報は、もはや単なる「暑い・寒い」の二元論ではなく、短時間での環境変化に対する厳重な注意を呼びかけている。