喫茶フジを語る上で避けて通れないのが、「全席喫煙可能」という尖った営業形態です。2026年4月の改正健康増進法の全面施行以降、東京都内の飲食店では原則屋内禁煙が義務付けられ、灰皿を置く店は激減しました。しかし喫茶フジは、法が定める基準を満たした「喫煙目的施設」として営業を継続しています。
これにより、紙巻たばこ・加熱式たばこを問わず、席に座ったまま紫煙を燻らせて珈琲を味わうことができます。新橋で働くビジネスパーソンにとって、喫煙所難民となり街中を彷徨うストレスから解放されるこの場所は、まさに砂漠のオアシスと呼ぶにふさわしい存在です。店舗前には法律に基づき「20歳未満立ち入り禁止」の警告ステッカーが掲示されており、未成年者の入店は同伴であっても厳格に断られます。
ネット上のレビューやコミュニティに寄せられた口コミを詳細に分析すると、明確な評価の分断が見えてきます。
【肯定的な口コミ・評価】
「新橋で唯一、気兼ねなくタバコを吸いながら仕事のアイデアを整理できる聖域」
「富士山の壁画を眺めながら吸う一本と、濃いブレンドコーヒーの組み合わせが至高」
「昭和の映画セットに迷い込んだような空気感がたまらない。ナポリタンの銀皿も最高」
【否定的な口コミ・注意すべき点】
「タバコを吸わない人間には煙が充満していて目が痛くなるレベル」
「退店したあと、服や髪の毛にタバコの匂いが染み付いて商談前に焦った」
「混雑しているときは相席になることもあり、PCを開いて長時間の作業をする雰囲気ではない」
現場を観察すると、愛煙家たちのマナー意識も比較的高く保たれているものの、換気設備には物理的な限界があります。煙や匂いに過敏な人にとっては長居が困難な環境であることは紛れもない事実であり、事前の理解と割り切りが不可欠です。