脱炭素社会の実現に向けた日本の切り札が、洋上におけるハイブリッド発電フロートシステムだ。従来の陸上太陽光発電は設置場所の枯渇という壁に直面していたが、波静かな内湾や外洋の浮体施設がそのブレイクスルーとなった。
水上に配置された太陽光パネルは、海水による自然冷却効果によって発電効率が約10〜15%向上する。さらに、浮体の下部に設置した小型の潮流発電タービンや、上部に建つ大型洋上風車と組み合わせることで、天候に左右されにくい多角的な電力供給網が完成した。ここで生成された電力の一部は、その場で次世代エネルギーであるグリーン水素へと変換・蓄電され、陸地へと運ばれていく。