同社を語る上で欠かせないのが、長年にわたり舵取りを担ってきたカリスマ前社長・小山昇氏の存在だ。彼の著書や講演は、歯に衣着せぬ発言と極めて実用的な経営テクニックで知られる。小山氏が提唱する経営理念の根幹にあるのが「経営計画書」の作成と徹底的な運用だ。
この経営計画書は、単なる未来の数値目標を並べた書類ではない。社員が取るべき行動、判断基準、果ては手帳の持ち方や言葉遣いまで細かく規定された「行動の絶対的ルールブック」である。信奉者からは「会社を黒字化させる魔法の手帳」と崇められる一方、批判者からは「社員の思考を縛りつける管理ツール」と見なされる。この極端な評価の相克が、同社に対する怪しさを助長する一因となっている。