宇宙世紀最強パイロット候補を精査する際、避けて通れないのが「アムロ・レイ」「カミーユ・ビダン」「ジュドー・アーシタ」の3名による資質の違いです。原作者である富野由悠季監督が過去の各種インタビューや設定解説で語った「技量のアムロ、NT能力のカミーユ、生命力のジュドー」という定義は、議論の基本フレームワークとして広く定着しています。
アムロレイ最強説の理由として挙げられるのは、異常なまでの学習速度と実戦適応力です。一年戦争末期にはジオン公国のエース部隊を数分で殲滅し、搭乗機の反応速度が思考に追いつかなくなる事態を引き起こしました。『機動戦士ガンダム 記録全集』をはじめとする資料でも、マグネット・コーティング施工によってようやくアムロの反射神経に対応できた事実が明記されています。
対するカミーユニュータイプ最強説は、『機動戦士Zガンダム』終盤で見せたバイオセンサーとの共鳴や、死者の思念を力に変える超常現象が根拠です。敵のビームを弾き、巨大なビーム・サーベルを形成した描写はシリーズ屈指の瞬間火力を誇ります。しかし、他者の感情を過剰に受容してしまう精神的脆弱性を抱えており、長期戦や安定感という評価軸においてアムロに一歩譲ると評されるのが一般的です。
一方で近年再評価の機運が高いのがジュドー最強説と公式設定の整合性です。ジュドーは巨大なサイコミュ兵器であるZZガンダムの負荷に耐え抜き、ハマーン・カーンとの一騎討ちに勝利しました。精神崩壊することなく第一次ネオ・ジオン抗争を生き抜いた屈強なメンタリティとバイタリティは、歴代主人公の中でも突出しており、「極限状態での生存率ならジュドーが上」とする支持層を根強く惹きつけています。
また、ライバルであるシャアの強さと評価についても見逃せません。なんJでは「情けない大佐」「ロリコン」といったネットミームで茶化される頻度が高いものの、常にアムロと互角近くまで渡り合えた唯一無二の実力者です。操縦技術単体で見れば全宇宙世紀でも屈指のトップランカーであり、彼を圧倒したアムロの規格外さを際立たせる尺度としても機能しています。