現在の市場は、人間ではなくAI同士の戦場だ。ミリ秒単位で実行される自動取引プログラムが、市場の歪みを容赦なく突いてくる。これにより、かつてない頻度で突発的な急落(フラッシュクラッシュ)が発生するようになった。個人投資家がニュースを確認し、スマホを開く頃には、すでに強制ロスカットの基準値を超えている。
「ストップロス(逆指値)を設定していたから安心」という常識も通用しなくなっている。あまりの急変動にシステムが追いつかず、設定した価格よりもはるかに不利な価格で約定し、想定外の巨額損失を被るケースが頻発しているのだ。