日本中が固唾をのんで見守る中、事態を受けて警察は動き、松岡さん夫妻へのDNA鑑定が実施された。しかし、突きつけられた現実は非情だった。鑑定結果は「血縁関係なし」。青年の正体は、別の地域で失踪届が出されていた人物であることが後に判明する。
奇跡の生還劇という劇的なシナリオは一瞬にして潰えた。しかし、この一連の騒動が残したショックは深かった。長年息子の無事を祈り続けてきたご家族の心情、そして一時のエンターテインメントとして惨劇や奇跡を消費した視聴者側の後ろ暗さ。DNA鑑定という科学的ファクトは示されたものの、真相を追う社会の歪みがあらわになった瞬間だった。