事件の発端は、男子部員の寮部屋から違法薬物が発見されたことだった。真っ先に逮捕されたのは、当時3年生だった北畠成文被告である。彼の逮捕を皮切りに、警視庁による本格的な家宅捜索と大規模な捜査が展開された。警察の取調べが進むにつれ、単一の個人の暴走という大学側の初期説明はあっけなく崩れ去る。複数の部員が違法薬物の所持や譲り受けに関わっていた事実が判明したのだ。
その後の司法判断と大学側の対応により、関与が特定されたメンバーには厳罰が下された。主犯格とされた部員への有罪判決確定をはじめ、送検・大学からの退学処分、さらには停学や厳重注意など、それぞれの関与度に応じた厳しい処分が決定している。法廷の場で明かされたのは、日常的に薬物が手に入る環境と、それを咎めることのできなかった部内の機能不全だった。個人への処分が一区切りを迎えた現在も、奪われた信頼の回復には程遠い。