長年所属した名門事務所アトミックモンキーを離れ、2026年に自ら「株式会社AGRS」を設立したというニュースは、声優業界に大きな衝撃を与えた。トップ声優が個人事務所や新会社を立ち上げる事例は珍しくないが、彼のアプローチは極めて異例だった。
自らが代表取締役を務める株式会社AGRSは、単なるマネジメント窓口にとどまらない。自社キャラクターの開発、ゲームやコンテンツの企画立案、さらには他業種とのクリエイティブなコラボレーションまでを包括する「プロデュース組織」として機能しているのだ。守られる立場から仕掛ける立場へ。表現の自由度を最大化し、面白いと感じたアイデアを即座に形にするための決断だったことが、近年の多角的な動きから窺える。