アニメ『サザエさん』のエンディングを注意深く見ると、キャスト紹介の末尾に「タマ ?」という不思議な表記があることに気づきます。主要キャラクターの声優陣が実名でクレジットされる中、なぜタマだけが「はてなマーク」で隠されているのでしょうか。
ネット上やファンの間では長年、昭和から平成にかけて活躍した名声優の白石冬美さん(『機動戦士ガンダム』ミライ役や『おばけのQ太郎』ドロンパ役などで知られる)が担当していたのではないかという説が広く語り継がれてきました。また、歴代声優の誰かが兼役で担当しているという噂や、劇団員が声を吹き込んでいるという説も浮上したことがあります。
しかし、アニメを制作するエイケンやフジテレビ関係者の証言によると、タマの声優を伏せている最大の理由は「子どもたちの夢を壊さないため」という演出方針にあります。「タマは人間が演じているのではなく、ひとつの命を持った本物の猫として見てほしい」という制作陣の深い愛情から、あえてキャスト名を伏せ続ける伝統が守られているのです。