DH制の有無は、チーム編成や選手のコンディション管理に多大な影響を与えます。戦術面におけるメリットとデメリットを整理すると、現代野球のトレンドが鮮明に見えてきます。
【指名打者制の主なメリット】
・投手が投球のみに集中でき、打席や走塁時のデッドボール・筋肉系の怪我リスクを回避できる。
・守備力に衰えが見えるベテラン強打者や、軽傷を抱える主力選手の出場機会を確保し、選手寿命を延ばせる。
・打線に「自動アウト」となる投手が挟まらないため、息を抜けないハイレベルな攻防が繰り広げられる。
【指名打者制のデメリット・懸念点】
・投手を含めた代打策やダブルスイッチなど、監督の采配による緻密な戦術妙味が減少する。
・野手を1名多く抱える必要があり、選手年俸の総額負担が増加しやすい。
野球ファンの間では、交流戦や日本シリーズにおける「セ・パ実力格差」の要因としてDH制が頻繁に議論されます。ネット上では「パ・リーグの投手が1番から9番まで気の抜けない強打者を相手にすることで、平均球速や奪三振能力が鍛えられた」「打線の破壊力差は明らか」という指摘が多数を占めます。その一方で、「投手のセーフティバントやタイムリーヒットという劇的なドラマが観られるセ・リーグの野球が好きだ」と、伝統のスタイルを支持する声も根強く拮抗しています。