リカちゃんの本名は香山リカ。1960年代後半、タカラ(現・株式会社タカラトミー)の創業者である佐藤安太が「日本の衣服文化や住環境に合った国産の着せ替え人形を作りたい」と発案したことから、その歴史は始まりました。当時の海外製ドールとは一線を画す親しみやすいスタイルと、日本人の生活に寄り添った設定は、瞬く間に全国の少女たちの心を捉えました。
当時の日本の玩具産業において、人形の「下着」というパーツは軽視されがちでした。しかし、香山リカという一人の少女の「生活」をリアルに演出するためには、目に見えないアンダーウェアまで完璧に作り出す必要があったのです。創業者のこだわりは半世紀を超えた今もなお脈々と受け継がれており、人形の服を脱がせた瞬間にも世界観を損なわない高いクオリティが維持されています。