猫の被毛がくるくるとカールする現象は、人為的な遺伝子操作ではなく、自然発生した「遺伝子の突然変異」が発端です。直毛の親猫から偶然生まれた巻き毛の子猫に注目したブリーダーたちが、その個性的な形質を大切に固定化・保護してきた歴史があります。
猫の毛の構造を決める遺伝子(主にケラチン関連遺伝子など)に変異が起きることで、毛根の形状や毛幹の伸び方に変化が生じ、美しいウェーブやカールが形成されます。興味深いことに、巻き毛の猫種ごとに原因となる変異遺伝子は異なっており、異なる巻き毛猫同士を交配しても必ずしも巻き毛が生まれるわけではありません。
さらに多くの巻き毛猫に見られる驚きの特徴が、「ひげやまゆ毛まで縮れている」という点です。体毛と同じ毛質形成メカニズムが働くため、ひげもピンと真っ直ぐ伸びずに優美なスパイラルを描きます。感覚器官としての機能は直毛の猫と変わりませんが、そのコミカルで愛らしい表情は巻き毛猫ならではの大きな個性となっています。