ハードウェアの進化に呼応するように、デジタルの案内精度も格段に向上した。かつては地下や高架が複雑に入り組み、位置情報が狂いやすかった駅構内だが、高精度な屋内測位ビーコンの整備によりGoogle マップなどのナビゲーションアプリでも現在地と上下階層が正確に表示される。
さらに、スマートフォンに搭載されたモバイルPASMOをはじめとする交通系ICやタッチ決済の普及が、改札周辺の滞留を根絶した。改札機の処理速度向上とワイド型通路の増設が相まって、朝夕のピーク時であっても改札手前で歩行スピードを落とす必要がない。物理的な空間デザインとデジタル技術の融合が、かつての移動ストレスを過去のものにしている。