夢を認知する主要な舞台は、急速眼球運動を伴う「レム睡眠」の領域だ。脳波データによると、レム睡眠中、脳の大脳皮質は起きている最中と同等以上に活発な神経活動を展開している。一方で、運動神経は麻痺状態に置かれ、身体は弛緩している。2026年現在の脳画像解析技術によって、夢の体験が感情の再処理や記憶の整理統合に直結している事実が、明確な数値として裏付けられた。
人間は本来、一晩の睡眠サイクルの中で複数回のレム睡眠を通過しており、誰もが毎夜夢を見ている。しかし、通常は目覚めた段階で記憶の多くが消失する。問題は「なぜ夢を毎朝はっきりと覚えているのか」だ。中途覚醒やストレス過多によって睡眠構造が断片化すると、レム睡眠の最中に脳が覚醒へと引きずり戻される。その結果、直前まで描かれていた夢の映像が長期記憶へとそのまま定着してしまうのだ。