言葉のニュアンスや人々の価値観は、時代の波とともに刻々と変化している。文化庁が定期的に実施している国語に関する世論調査などからも、コミュニケーションの変容に伴い、人との距離感や言葉に込める感情の熱量がシフトしていることが読み取れる。
例えば、昭和の映画史に燦然と輝く名作映画『人間の証明』が描いた、親子の血の繋がりと断絶、そして執着とも言える深い愛憎のドラマは、かつての日本人が抱えていた濃厚な感情の葛藤を色濃く反映していた。
現在では、そうした名作映画や名作ドラマがデジタル配信プラットフォームで手軽に視聴できるようになっている。Netflixをはじめとする世界的なストリーミングサービスや、貴重な過去のアーカイブを誇るNHKオンデマンドなどを通じて、往年の名作から最新の人間ドラマに至るまで、世代を超えて「人との絆」を問い直すコンテンツが改めて高い支持を集めているのは実に象徴的だ。