ソロ活動で華々しい実績を残す一方で、林田和之の真骨頂は室内楽やアンサンブルにおける緻密なアプローチにも存在する。その代表例が、日本室内楽界の重鎮である雲井雅人サックス四重奏団での活動だ。
林田は同四重奏団においてテナー・サクソフォンを担当。四重奏の中核をなし、ソプラノやアルトのメロディを支えつつバリトンとのハーモニーを繋ぐ重要な役割を果たしている。これまでに7枚のCDアルバム制作に深く関わり、そのアンサンブル精度と響きの豊かさは国内外で極めて高い評価を獲得した。
アンサンブル奏者としての多元的なアプローチ
彼のアンサンブル活動は四重奏にとどまらない。自身が主宰する「フェロー・サクソフォン・カルテット」での実験的かつ洗練されたアプローチや、吹奏楽界のエリート集団「なにわオーケストラル・ウインズ」での躍動など、多角的なプロジェクトで中心人物として活躍している。