そもそも本作の原点となったのは、アイドルグループ・舞祭組が放ったあの伝説のデビュー曲だ。泥臭くも愚直に泥を這い回る4人の姿をプロデュースし、日本中に衝撃を与えたのが中居正広である。脚光を浴びる主役だけでなく、スポットライトの当たらない場所で必死に生きる者に愛を注ぐ——その中居流の美学が、今回のドラマ制作における太い一本の骨幹となっている。
泥臭さを笑いに変え、悲哀を最高のエンターテインメントへと昇華させる手腕。当時、中居正広が仕掛けた強烈なプロデュースワークと魂のバトンは、時代を超えて令和の映像作品へと見事に受け継がれた。劇中で描かれる泥臭い人間模様は、かつて日本中を沸かせたあの音楽的ムーブメントの遺伝子そのものだ。